インタビュー インタビュー

ドクターメッセージ

院長 米崎 広崇

歯科医師を目指されたきっかけは何ですか?

父親が歯科医師だった影響が大きいです。
小さい頃から歯科医院が身近にあり、父親の治療を受け、また働く姿も毎日見てきました。

父は土曜・日曜も勉強会や歯科医師会の会合でほとんど家にいなかったのですが、家にいる時には仕事の話を真剣にしてくれたので、「仕事にまじめに取り組んでいるんだな、仕事が本当に好きなんだな」と小さいながらにもしっかり感じとったのを憶えています。

そのため、自然と父親を尊敬するようになり、尊敬するからこそ、父と同じ歯科医師という道を選択したのだと思います。

患者さんに対する姿勢、診療スタイルは?

患者さんに対する姿勢、診療スタイルは?

患者さんにとって必要だと思ったことは、やりきることです。

具体的にお伝えすると、「その方の健康のためにできることは手を尽くす」。
そして、「たとえ患者さんにとって耳が痛いことであっても、その方の健康にとって大切なことは伝えるようにする」ことです。

「歯医者」というと、「歯を治療することろ」「歯が悪くなったら行くところ」というイメージがあると思います。これは決して間違いではありませんが、1つの側面に過ぎません。

私は「歯医者は歯が悪くなる前に行くところ。そして歯だけでなく、身体の健康にも良い影響を与えてくれるところ」だと思っています。

これがあまり知られていない歯医者のもう1つの側面です。

「なぜ、歯の健康が身体の健康につながるの?」と疑問に思われる方は多いかと思います。
一番わかりやすい例は「歯周病」です。

国民の8割が罹患している「歯周病」は皆さんも聞いたことがあると思います。
歯周病が進行すると、歯が抜けてしまいます。
そして、最近の研究では、糖尿病の進行を助長させたり、脳卒中、心筋梗塞、肺炎、動脈硬化、がん等を引き起こす要因の1つであると報告されています。

このようなことはあまり一般の方には知られていませんので、お伝えしても理解して頂けないことがあります。しかし、そのままにすることで、将来的には身体に悪影響が出てしまう可能性がある状態を私は見過ごすことはできません。

皆には、「不器用な性格」と言われることもありますが、この部分を曖昧にしてしまうことは、「医療人」として私はすることができませんし、何よりも患者さんの身体の健康が悪くなるのをただ傍観することは決してできません。

これまでの歯科医師人生でターニングポイントはありましたか?

これまでの歯科医師人生でターニングポイントはありましたか?

昔、歯並びの悪い小学生のお子さんが来院されました。
当時、自分はお子さんの歯並びを治す矯正の知識がありませんでしたので、知り合いの矯正医に相談したところ、「大人の歯が生え揃うまで待つしかない」と言われました。
そのことを親御さんにお伝えしたところ「何か方法はないのですか?このまま歯並びがどんどん悪くなっていくのをただ待つだけなのですか?」と言われてしまいました。

非常に、情けなく、悔しかった。

私も可能であれば、今の段階から治していきたい。
しかし、そのための知識と技術が自分にはない……。

この経験から、患者さんから求められていることに対してきちんと応えられる自分、そして医院にならなくてはと強く決意したことが、私の大きなターニングポイントでしたね。

もちろん今では、小さいころから歯並びを整えことができる環境が当院にはあります。

読者にメッセージを
お願いします。

冒頭でもお伝えしましたが、私は「歯医者は歯が悪くなる前に行くところ。そして歯だけでなく、身体の健康にも良い影響を与えてくれるところ」だと思っています。

ですので、歯科医院をあなたの健康維持のために上手に利用して欲しいです。

今の歯科医療は、むし歯・歯周病を防ぐシステムが整っています。
しかし、これを達成させるためには私達だけが頑張っても達成させることは出来ません。
どうしても患者さんの協力が必要となります。

私達は、「心から歯を良くしたい!身体の健康を維持したい!」と思われている方と共に歩んでいきたいと思っています。

歯科技工士メッセージ

歯科技工士 平山 功児

当院に入るまでの経緯は?

愛知県内で歯科技工士として働いていました。
あるきっかけで、米崎院長と出会うことがあり、話をするうちに、この院長のもとで働きたいと思ったことが決め手でした。

院長は常に学びを怠らず、かつ、歯科技工士である私との壁を感じさせなかったため、この人とであればしっかりした信頼関係を築きながら質の高い仕事ができると思い、当院に入ることを決めました。

院外ではなく、院内に常駐し仕事をするメリットは何ですか?

院外ではなく、院内に常駐し仕事をするメリットは何ですか?

一般的な歯科医院と歯科技工士の関係は「外注」の関係ですので、それぞれ別の場所に居を構え、別々に仕事をしています。そして歯科医院側からの指示書に基づき、人工歯を作り納品していきます。

しかし、そのような関係ではなく、歯科医院のに歯科技工士し、常に密な情報共有ができる環境にあります。

当院がなぜそのようなスタイルにしているかと言いますと、「患者さんの理想・想いを高精度に具現化するため」です。

歯科医院と歯科技工士が離れていると、歯科技工士は歯科医院から送られてくる「指示書」・「模型」・「お口の中の写真」に基いて作業を進めていきます。この情報でも十分に仕事はできるのですが、「伝言ゲーム」と同じで、間に人が介在してしまうと、その人の主観・感性が入ってしまい、事実が変わってしまう事があります。

歯科治療は非常に「精密」なもとなり、ケースによってはミクロン単位での仕事を行う事がありますので、ちょっとした「違い」が生じてしまうと、出来上がる人工歯にも大きな影響を与えてしまう事もあります。

そのため、当院では、そのような「主観・感性」に基づく「違い」が生じないよう、院内に歯科技工所を設置し、歯科技工士もそこで常駐して作業を進めるスタイルと取っています。

またこのスタイルと取ることで、次のようなメリットも生まれます。

  • 治療期間の短縮
  • 完成物のクオリティ・精度の向上
  • 患者さんの意向・希望を、実際に歯を作る歯科技工士が直接伺える

思い出に残っている患者さんはいますか?

歯科技工士として駆け出しの時に担当させて頂いた患者さんです。
この方には多くの事を教えられました。

その患者さんには「この日までに仕上げて欲しい」という希望がありました。
その期限は非常にタイトでしたが、患者さんの強い希望もあり了承したのですが、非常に難しい案件でしたので、納期までに自分が納得いくものが作れませんでした。

患者さんは特に何も言わなかったのですが、その心中は顔の表情を見ればすぐ分かりました。

その時、「なんであの時、もっとしっかりお話し、期限を延ばさなかったのか……。これではどちらにとっても良いことはない……。」と深く反省しました。同時に、自分自身が「歯」に対しての意識の低さも痛感しました。

私達が作る「歯」は人工物であり、モノです。
しかし、その「モノ」は、一度患者さんのお口に入ると、「噛む」「笑う」「しゃべる」という機能をつかさどる「臓器」になります。

思い出に残っている患者さんはいますか?

この経験があるまで、私は「モノ」を作っているという意識で仕事をしていました。
だから、とにかく納期だけを意識し仕事をしていました。

臓器」を作っているという意識であれば、例え納期が遅れたとしても、患者さんにしっかり説明し、もう少し納期を延ばすことを提案していたはずです。

その時は、ただただ下を向いて患者さんを見送っていただけでした。それ以後は、この仕事に対しての姿勢・意識が180°変わりました。

読者にメッセージを
お願いします。

患者さんによっては、ドクターに質問しづらい方もいると思います。当院は、TC(トリートメントコーディネーター)という人間がおり、その人間が患者さんの声をお聞きし、ドクター等に提案する流れが出来ています。
そして、私達歯科技工士も患者さんの希望を伺いながら作業を進めていきますので、本当に遠慮なく、何でもお話し・ご相談いただければと思っています。

適切な医療は、患者さんとのコミュニケーションの中から生まれます。
あなたの声をお聞かせください。

歯科衛生士メッセージ

歯科衛生士 山脇明夏

歯科衛生士としてのやりがいを教えてください

歯科衛生士 山脇明夏

当院では小さいころから通われるお子さんが多いので、その子たちの人生のステージ(小学校/中学校/高校)を見ることができるのが嬉しいですね。

そして、親御さんやお子さんにも協力して頂きながら、「むし歯のない」そして「歯並びの良い」状態を維持させながら成長していく姿を間近で見られますので、私達が患者さんの「健康」「健やかな成長」の一助を担っていることを実感できるのが一番のやりがいだと思います。

また、当院の方針として、「私達が患者さんの治療方法を決めるのではなく、こちらが情報提供をした上で、患者さんに選択していただく」というものがあります。

選択する」という事は、その治療法の特徴やメリット・デメリットなどをしっかり理解する必要があります。理解をすることで、治療後、どのようにすれば健康な状態を長く維持できるのかをご自身で考え行動できるようになります。このプロセスを経ないと、どの治療法であっても長持ちさせる事はできません。どの治療法であっても患者さんご自身の自己管理がとても大事だからです。

歯科衛生士

これまでの歯科医療は私達が「この治療をします」とお伝えし、患者さんは「わかりました」という流れが出来ていましたので、「患者さんに選択して頂く」という方針を浸透させるには一定の時間がかかりました。しかし今では、この大切さを理解して頂ける患者さんがたくさんいる事、つまり、ご自身の健康を大切にしている方がたくさんいることが、私個人としても、医院全体としても大きな喜びになっています。

最後に、読者へメッセージをお願いします

最後に、読者へメッセージをお願いします

多くの方が次のような流れで歯科医院にこられるのではないでしょうか。

「歯医者が嫌いなので痛いのを我慢する」→「最終的には我慢できずに歯医者に行く」→「取り返しのつかないほどのむし歯や歯周病が進行」→「痛い治療を受けることになる」

従来の歯医者はこのような役割を担っていました。
しかし、当院ではこのような悪循環に陥る前、つまり「歯医者が嫌いなので痛いのを我慢する」の前に来院して頂ければ、この悪循環を断ち切ることができます。

皆様にはこの事実を知ってほしいです。歯医者は「悪くなってから治療するところではなく、健康な状態を維持するところ」だと。

「健康」は失ってから初めてそのありがたさに気づかされます。
だからこそ、「健康」を失った時の代償がいかに大きいかを、事前にしっかりお伝えするのが私たちの大きな使命だと思っています。

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