専門家集団
チームの力は、一人一人の力を何倍にもしてくれる。
そして、私達・患者さんの喜びも何倍にもなる。
皆で作り上げる歯科医療。
これからも目指していきたい。
私たちが考える「チーム医療」
私達が考えるチーム医療とは、単に各分野の専門家が集まり、高いレベルの治療を患者さんにご提供することだけではありません。もちろん質の高い治療をご提供することは医療人として当然の務めですが、それだけでは「本当のチーム医療」とは言えないと考えています。
「本当のチーム医療」とは、質の高い治療をチームでご提供するとともに、その質を維持させるための院内体制を構築させ、かつ、現場で働くスタッフ皆が医院理念を心から共有できている風土があって初めて達成されます。
当院の「チーム医療」が作り上げられる要素をご紹介させて頂きます。
「質の高い治療」
をチームでご提供するために
歯科医療は歯科医師だけの能力がいくら高くても患者さんに満足して頂く治療はご提供できません。
歯科医師の他、歯科衛生士、歯科助手、トリートメントコーディネーター、受付、歯科技工士のそれぞれが役割を果たすことで初めて患者さんに満足して頂ける歯科医療サービスのご提供が可能になります。
「歯科医師」が
目指すべき役割
歯科医師に求められている役割は「結果を出す」ということ。
そして、「患者さんが求めていることに応えられる人間、そして医院であり続けること」。
患者さんは様々な悩みを持って来院されます。そして、私達を信頼してくれて来院されます。その期待に常に応え続けることが歯科医師のあるべき姿です。
しかし、場合によっては、「今の時点では100%対応できない」ことも出てくるかもしれません。その場合は、信頼出来る専門家にご紹介させて頂きます。
しかし、それを続けていては、人として、そして医院としての発展はありません。
現時点で対応できないことであっても、対応できる医院になるために、その時点から模索と勉強が開始されます。
当院はそのような取り組みの繰り返しで、これまで成長してきました。これからもその姿勢を崩すつもりはありません。
「歯科衛生士」が
目指すべき役割
歯科衛生士が目指すべき役割は、「治療技術の向上」と「患者さんの本当の気持ちを察する心」です。
まずは「治療技術」のお話をさせて頂きます。
歯科技術は日進月歩の世界です。日々、新しいものが生まれています。このような状況で、昔ながらの材料・技術にとらわれていたら進歩はありませんし、患者さんに対してもより良い治療はできません。
なにも、昔のものはダメと言うつもりはありません。
良いと感じたものは、昔のものでも、新しいものでもしっかりと検証した上で積極的に取り入れる姿勢が大切だという事です。そのためには、様々な文献を読み、勉強会などに参加し、常に情報を取り入れる姿勢を忘れてはいけないと考えています。
また、「患者さんの本当の気持ちを察する」ことに関してお話しさせて頂きます。
昔の医療では、治療する側が上で、患者さんが下という暗黙の関係がありました。これでは、患者さんの意向が反映されず、術者による独りよがりの治療に終始することになってしまいます。これではいけません。
治療する側・治療を受ける側という関係はありますが、あくまで「人と人の関係」。つまり、対等な関係です。この姿勢を私達から患者さんに伝わるように体現し、患者さんが本音(意向)を伝えやすい環境を作ることが何よりも大切と考えます。
「歯科助手・受付」が
目指すべき役割
歯科助手・受付が目指すべき役割は、「おもてなしの心」をもって患者さんに接することです。
歯科医療は、「治療」が全てではありません。
まずは受付を通って頂き、診療室に案内され、治療を行い、笑顔で帰って頂く。
この一連の流れ全てが歯科医療です。どれが欠けても患者さんに満足して頂ける歯科医療は成立しません。
歯科医師・歯科衛生士が十分に行うことが出来ない部分を適切にサポートし、かつ、患者さんに「ここに来てよかった」と感じて頂くことが歯科助手・受付の役割です。
どの歯科医院にも「歯科助手」「受付」の方はいらっしゃいます。
そして皆さんそれぞれの役割を果たしています。しかし、なかなか「この医院に来てよかった!」「対応に感動した!」というご経験をされたことがある患者さんは少ないのではないでしょうか。
数ある歯科医院の中から当院を選択して頂き、そして時間を割いてまでお越し頂けている。
そのような患者さんに「心地よく治療を受けて頂き、笑顔で帰って頂きたい」。
そのために出来る事は「感謝の気持ち」と「おもてなしの心」を常に持ち、「行動」で示すことです。
「トリートメントコーディネーター」が
目指すべき役割
当院にはトリートメントコーディネーターという職種があります。
この職種の「形式的」な役割は、歯科医師(歯科衛生士)と患者さんの間に立ち、双方にとって満足のいく治療を進めるための調整役ですが、当院では「患者さんの健康意識の啓蒙」までを役割としています。
歯医者は「痛くなったら行くところ」ではなく、「痛くなる前に行くところ。お口の健康・身体の健康を達成させるために行くところ」にならなければなりません。
進歩した今の歯科医療では「むし歯・歯周病を防ぐ。健康な状態を長期にわたって維持させる」ことは実現可能になっているのですが、患者さんの意識はまだ昔のまま(痛くなったら行くところ)です。このギャップを埋めない限り、「痛くなったので歯医者に行く→一時的に治る→再度痛くなる→治療する歯がなくなり入れ歯になる」の負の連鎖を断ち切ることはできません。
適切な情報を提供し、理解して頂く。
そして、患者さん自らがご自身の健康のために行動して頂く。
これがトリートメントコーディネーターの役割です。
「歯科技工士」が
目指すべき役割
歯科技工士は、詰め物や被せ物を製作する職人です。技工士が目指す役割は「患者さんの理想をカタチにし、健康に寄与すること」です。
詰め物・被せ物等は、ただお口の中に入れて、歯を補強したり、見た目を良くするだけでは意味がありません。大前提として「患者さんの理想をカタチ」にしなければなりません。
天然歯と見分けがつきにくいようにして欲しい……
もっと女性らしい歯の形にして欲しい……
そのためには、「堅物な職人」であってはいけません。
自分の理想を追求するのではなく、患者さんの理想に寄り添い、プロの目線から提案する力が必要になります。
また、詰め物・被せ物には様々な種類があり、そして「材質」も様々です。
金属を一切利用しない素材もあれば、金属を利用する素材もあります。さらに歯を大きく削らずに済む素材もあれば、一定範囲で削る必要のある素材もあります。
技工士は「患者さんの理想」を追求しつつも、この素材の特性をしっかり理解しながら、「歯の健康・身体の健康」も合わせて追及しなければなりません。
「クオリティを維持」させるための院内体制
「質」というものはしっかり管理していかなければどんどん衰退していきます。
そのため常に高い質を維持させる取り組みが重要になります。
当院では、定期的な院内勉強会・情報共有会、院外セミナーの他、外部から講師をお招きし、治療技術の向上・維持、接遇力の向上・維持に努めています。
学んだことは院内のミーティングで情報共有するとともに、当院にどのように応用できるのかなどを皆で話し合います。これも「チーム」を育成するためには必要な取り組みです。
私達が共有する「医院理念」
「むし歯のない街を作ること」
そして、「歯を失う事のない社会を創ること」
これが当院の理念です。
理念は作っただけでは意味がなく、皆で共有し、行動して初めて意味が出てきます。
「むし歯のない街」を作るにはどうすればいいのか。
「歯を失う事のない社会を創る」にはどうすればいいのか。
これらを常に考え、私たちは行動しています。
壮大な理念に思えるかもしれませんが、行動しなければなにも達成できません。
また、自分一人で達成することは難しくとも、多くの仲間たちと共に行動すれば可能になることもたくさんあります。
「むし歯のない街」、そして「歯を失う事のない社会」を創り、「歯医者は治療しに行くところ」ではなく、「歯医者はお口と身体の健康を維持しに行くところ」として皆様に利用して頂く。「歯医者はイヤイヤ行くところ」ではなく、「歯医者は心の癒し、心の活力を補給するところ」として活用して頂く。
これが私たちの理念でもありゴールでもあります。
スタッフ一人一人がこの想いを秘め、そしてチームとして行動することで、これらが達成されることを信じ、日々邁進しています。